仲西風都「冒険的食堂 -想像して創造する自分の居場所-」
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「冒険的食堂」には二つの意味が込められている。一つ目に、この食堂は子供の潜在的な本能、冒険的な本能を駆り立てるような空間を目指しているという点。二つ目に、曖昧な空間を多用し、空間の使い方は利用者の想像力に委ね、運用していく中で食堂のあり方を実験的に模索していくという点。羽根木公園にはプレーパークがあり、そこから少し歩いたところに計画敷地があるが、食堂に子供たちを呼び込むためには食堂を遊びの帰りに寄る場所ではなく居る場所として認知させる必要があると考え、食堂の機能にとどまらず子供にとって居心地のいい空間を目指した。具体的には子供の潜在的な本能、冒険的な本能を駆り立てるような空間にしようと考えた。また、この食堂は食堂としての調理場、トイレなどの施設は必要最低限になっており、室内に設置されたカウンターや机で食べるだけでなく室内の階段に座って食べたり、外に出て屋根の上や、外の階段に座って食べたりと利用する人が想像する使い方で利用できるよう曖昧な空間を多く取り入れている。使い方の決まっていない場所で溢れるこの食堂は子供たちの想像力を駆り立て、子供たちの想像力を頼りに今までの食堂の枠組みに囚われない新たな食堂の在り方を運用する中で実験的に模索していく。
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▲ダイアグラム
子供達の冒険的な本能を駆り立てるようなスケール感の創出方法として「地形的な凹凸」と「構造的な凹凸」を組み合わせることで狭い-広い、低い-高いなど、メリハリのあるスケール感を創出した。地形と、屋根のポリゴン的な形状は敷地を規則に基づいて分割したものを組み合わせて形成している。具体的には、敷地の各辺の中点を結んでできた三角形をさらに中央の五角形を用いて分割し、全部で
25つのパーツにし、それらを組み合わせて、地形及び構造体のポリゴン形状を形成した。
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▲平面図
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▲断面図
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▲配置図
講評:ここに入力(改行は不可)(原)